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2月1日になぜ女子が多いのか

2月1日は2023年の受験者数で見ると、男子170名、女子234名の出願になりました。

さらに男子の受験者は154名、女子は225名となっていますから、女子の方が多い。だから合格者も男子58名、女子89名になりました。合格者の男子の割合は39.5%ですから、ここに男女間格差があります。

で、一応男子と女子の差はつけないということになっているので、女子の合格者の割合が高くなります。

第2回目の方は逆に男子154名、女子137名ですから男子が上回りますが、それでも合計では若干女子の方が多くなる、という流れは変わっていません。

2月1日に女子が多い理由というより、男子が少ない理由は隣の駅にあるサレジオ学院の影響でしょう。

男子受験校と共学附属校は元々異なるものの、地域の潜在的な受験生を考えるとやはりそれなりに志望者が分かれる。その意味では女子に洗足学園がありますが、ここはちょっと難しくなりすぎているところがあるので、やはり女子の方が中横は多くなるという流れでしょう。

2日の午後は、栄光聖光の流れもあり、男子がそれなりに受験しているので、最終的にはそれが男女比のバランスを取る方法になっているようです。

で、男子は1日受けた方が良いか?ということなのですが、元々第1回の方がやさしいところはあるので、他の学校との比較で中大を選択するのであれば、ぜひ第1回を受験した方が良いでしょう。

2023 中大横浜 入試結果

第1回
【募集人員】80名
【応募人員】男子170名 女子234名 合計404名
【受験人員】男子154名 女子225名 合計379名
【合格者数】男子58名 女子89名 合計147名
【実質倍率】2.58
【合格点】 297/500
【平均点】 国語 85.2 算数 93.0 社会 50.7 理科 50.1

第2回
【募集人員】80名
【応募人員】男子483名 女子 497名 合計 980名
【受験人員】男子 406名 女子 390名 合計 796名
【合格者数】男子 154名 女子137名 合計291名
【実質倍率】2.68
【合格点】328/500
【平均点】国語88.3 算数95.1 社会57.0 理科 62.8

男女の傾向は例年通りになりました。最終的な男女比は、男子212名、女子226名と若干女子が多い状況になっています。

夏に算数の基本を固める

中大横浜の算数は大問4題ですが、最初の1問は小問が毎回10問出題されます。

3問が計算、残りが1行問題と呼ばれるものですが、基本的な出題ではあるものの、すべての範囲を網羅しようとしている感があり、きちんとした基礎力が必要です。

かつここは満点で通過しないといけないので、ミスは許されません。

ですから、夏休みにまずしっかり基礎を固めましょう。

いわゆる基本的な解放は確実に身に付ける。そしてミスをしないで正解を出す手法を確立しましょう。

ここが固まることによって2番以降の問題の精度も上がっていくはずです。

男女比について

中大横浜の志願者数は第1回と第2回で男女比が大きく異なります。

第1回 男子出願数 184 女子出願数 307 男子合格者数 52 女子合格者数108
第2回 男子出願数 311 女子出願数 367 男子合格者数 157 女子合格者数114

最終的に男子209、女子222ということで若干女子が多くなりますが、1;1の比に持って行きます。

ただ、第1回は女子の数が多い。その分第一志望の女子が多いことがうかがわれます。
また第2回の直前申込みは、男子156/311、女子182/367となり、直前に申し込んでいる数が半数近くに上ります。

第1回の倍率は男子3.5倍、女子2.84倍
第2回の倍率は男子1.98倍 女子3.2倍

となることから、第2回の男子の倍率が他に比べて小さいことがわかります。第2回の男子は合格しやすくなるのは、第1回で男子が少ないため、第2回で多めにとることになる、ということに因るようです。

中大横浜 理科出題傾向

中大横浜は傾斜配点で、算数、国語が150点、理科、社会は100点満点の500点満点です。

理科は大問4題。

生物、地学、物理、化学の4分野から1題ずつ。小問数でいうと33~34問程度になるので、大問1題についておおよそ8問平均で小問が作られています。

したがって小問1問あたりの点数は3点。全体が500点満点ですから、割と差が大きくつきやすいように出来ているのが全体としての特徴ですが、理科もその通りで1問について3点はちょっと間違えると下になりやすい。

しかし、全体の平均点で見ると、第1回の受験者平均が70.0、第2回でも62.1。算数の平均点が全体で6割を切るレベルで考えてみると、比較的与しやすい。きちんと基本的なことがわかっていれば、あまりややこしい化学や物理の問題は出題されない、ということになります。

これはある意味受験生にとっては、有難い部分でしょう。特に物理や化学はちょっと負担に感じる受験生が多いので、まずはしっかり基礎を固めよう、という考えで勉強を進めていけば良いのではないでしょうか。

ただし・・・。

バランスは失ってはいけないと思います。4分野満遍なく出題されるということで考えれば、穴があるべきではない。例えば物理の範囲で電気は出て欲しくないな、というようなことのないように、どの分野もしっかり取り組んでいきましょう。