海を学年ごとの経験にする

逗子開成の行事予定には、海に関わる時間が何度も出てきます。中学二年のヨット進水式、中学三年の遠泳実習。そして秋には、中学三年のヨット帆走実習に続き、中学一・二年も帆走実習を行います。

海辺にある学校ですから、海を使った行事があること自体は不思議ではありません。ただ、逗子開成の場合は、一度の記念行事で終わらない。学年が変わっても、形を変えて海と向き合う時間が置かれています。

ヨットを海へ出すこと、長い距離を泳ぐこと、帆を扱って進むことは、同じ「海の行事」でも中身が違います。教室で説明を聞くだけでは済まず、自然の条件の中で自分の体や道具を使う活動です。学校が海を眺めのよい背景としてではなく、生徒が経験を重ねる場所として扱っていることがわかります。

私は、ここに逗子開成らしさがあると思います。一回やって終わりなら、強い思い出にはなっても、学校生活の軸にはなりにくい。しかし中学の複数学年で海へ出るなら、以前の経験を持った自分が、今度は別の活動に向き合うことになる。学年を重ねる時間が生きてきます。

学校を選ぶとき、「海が好きか」だけで考える話ではありません。この学校では、海から離れずに何度も経験を重ねていく。その時間を子どもの学校生活に置きたいか。逗子開成を見る入口は、そこにあります。

逗子開成中学校・高等学校「学校行事」