組分けと学校対策のズレ

塾の組分けテストでは点が取れているのに、逗子開成の過去問になると手が止まる。そういう相談は少なくありません。原因は、力が足りないというより、テストの重心が違うことにあります。

組分けテストは、限られた時間の中で、既習範囲を速く正確に処理する力が問われます。もちろんそれは大事です。ただ、学校別の入試問題では、もう少し別の力も必要になります。条件を読み取り、図に書き込み、規則を表にして、途中の作業を自分で確かめながら進める力です。

組分けの得点と、学校別の得点は同じではない

逗子開成の算数では、計算や小問集合を確実に取る力は当然必要です。その一方で、図形、規則性、速さ、条件整理を含む問題では、頭の中だけで処理しようとすると崩れやすくなります。

組分けでは、解法を思いついたら一気に答えまで進むことができます。しかし、学校別の問題では、その途中にある「図に何を書いたか」「どの条件を使ったか」「何を表にしたか」が大きな意味を持ちます。速く解くことより、崩れない手順を作ることが大事になるのです。

逗子開成対策で直したい答案のクセ

まず見たいのは、答えが合ったかどうかだけではありません。答案や問題用紙を見返して、作業が残っているかを確認します。

図形問題なら、同じ長さ、同じ角、対応する部分に印が入っているか。立体や面積の問題なら、見えている図だけで考えず、自分で必要な図を描き直しているか。規則性の問題なら、最初の数例を表にして、変化の仕方を確認しているか。速さや条件整理の問題なら、時間、距離、速さ、人の動きなどを、線分図や表で分けているか。

こうした作業を省いて正解した問題は、次も同じように正解できるとは限りません。逆に、間違えた問題でも、どの作業を省いたから崩れたのかが見えれば、次の対策になります。

家庭で見るべきポイント

過去問を解いた後、「なぜ間違えたのか」を長く反省させる必要はありません。それよりも、問題用紙を見て、次の三つだけ確認してください。

一つ目は、条件に印がついているか。二つ目は、図や表にして整理した跡があるか。三つ目は、解き直しのときに同じ作業を再現できるか。

この三つができていない場合、解説を読んで理解しても、次の得点にはつながりにくいものです。解法を覚える前に、問題をどう整理するかを直す必要があります。

優先順位を決めて対策する

逗子開成対策で最初に固めたいのは、小問集合の正確さです。ここで取りこぼしが多いと、後半の問題に落ち着いて向かえません。次に、図形で手を動かす習慣を作ること。最後に、規則性や条件整理の問題で、表や図に直して考える練習を重ねることです。

組分けテストの成績だけを見ていると、学校別の弱点は見えにくいことがあります。大切なのは、逗子開成の問題を前にしたとき、自分の解き方のどこが崩れるかを早めに見つけることです。

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