開成祭は、門が開く前に始まっている

開成祭は、10月24日に校門が開いて始まるのではありません。逗子開成は10月14日、24日と25日の開成祭に向け、実行委員による公式ホームページが完成したと知らせました。開催の十日前には、生徒から来場者への発信が始まっていたのです。

学校の新着情報には、実行委員自身のメッセージも載っています。入場チケットや事前登録が要らないことを伝えたうえで、「実行委員、生徒一同」で来場を待つと結んでいます。短い文章ですが、生徒が行事を紹介される側ではなく、人を迎える側に立っていることがよくわかります。

文化祭の魅力は、展示や舞台の数だけではありません。初めて訪れる人に必要なことを知らせ、学校の外へ扉を開く。そうした仕事も、当日の催しと同じく行事を成り立たせています。用意された文化祭に参加するのと、自分たちで人を迎えるのとでは、行事との距離が違います。

公式発表が示しているのは、実行委員の役割が会場内だけで終わっていないという一点です。ホームページは完成すれば一枚の画面ですが、その前には載せる内容を選び、言葉を整え、公開する仕事がある。行事の前から外へ向けて動く生徒がいることを、学校は実行委員の仕事として伝えています。

私は、逗子開成の開成祭を知る入口として、この「迎える側」に目を向けたいと思います。生徒の活動は、当日の華やかな場面だけでできているのではない。まだ来場者のいない十日前から、自分たちの言葉で外へ開いていく。開成祭はもう始まっています。

逗子開成中学校・高等学校「開成祭実行委員によるホームページが完成しました」