中一は地図、中二は史料を読む

逗子開成の社会科は、中学一年で地図を読みます。中学二年になると、史料、地図、統計資料から歴史の情報を読み取る。覚える年代や用語の前に、何を手掛かりに社会を考えるかが学年ごとに置かれています。

一年の地理では、地図からさまざまな情報を読み、目的に応じて使う方法を学びます。二年の歴史では、文字で書かれた史料だけでなく、地図や統計資料も扱います。同じ資料を眺めるのではなく、知りたいことに合わせて読み方を変えていく授業です。

そして三年の公民では、現代社会の課題を社会の一員として考えます。高校一年では政治、経済、法を学び、主権者としての自覚へ話が進む。中学の三年間は、高校の内容を早く始めるためだけの時間ではありません。資料を読み、そこから自分の考えを持つ順序があります。

高校二・三年の文系では、世界史で口頭や記述による説明、日本史で自分の言葉による表現を扱います。説明する段階で、最初の地図や史料の読み方が生きる。知識を言う前に、何を根拠にするのかが必要だからです。

社会科の特色というと、特別な校外学習に目が向きます。ただ、六年間の芯は毎日の資料の扱いにあります。中一で地図を読むところから、自分の言葉で説明するところまで。逗子開成の社会科は、その順序を崩していません。

逗子開成中学校・高等学校「社会」