鴎友を目指すうえで大事なのは、特別な勉強法を探すことではありません。問題文をきちんと読む。条件を落とさない。間違えた問題をそのままにしない。そういう一つひとつの勉強を、ていねいに積み重ねることです。
塾に通っていると、どうしても宿題の量やテストの点数に目が行きます。今週の課題を終わらせる。次の組分けに間に合わせる。そういう流れに追われているうちに、勉強が「こなす作業」になってしまうことがあります。
しかし、鴎友の入試に向けて考えるなら、ただ量をこなすだけでは足りません。国語であれば、本文を正確に読み、設問に対して過不足なく答える力。算数であれば、条件を整理し、式や考え方をきちんと残す力。理科や社会であれば、覚えた知識を問題に合わせて使う力。どれも、雑に進めていてはなかなか身につかないものです。
宿題を終わらせるだけにしない
まず見直したいのは、宿題のやり方です。
宿題を終わらせることは大事です。ただ、終わったかどうかだけを見ていると、子どもはどうしても「早く片づける」方向に動きます。問題文を読み飛ばす。途中式を書かない。丸つけだけして直しを後回しにする。こういう勉強が続くと、量はこなしているのに、力が積み上がらないということが起こります。
鴎友を目指すなら、宿題をやった後に少し立ち止まることが必要です。なぜ間違えたのか。どこを読み落としたのか。どの条件を使えなかったのか。そこを確認して初めて、その問題をやった意味が出てきます。
問題文を最後まで読む
ていねいな勉強の第一歩は、問題文を最後まで読むことです。
当たり前のようですが、実際にはここでミスが出ます。算数なら「何を求めるのか」を取り違える。国語なら「理由」を聞かれているのに、出来事の説明で終わる。理科や社会でも、選ぶ条件を一つ落としてしまう。こうしたミスは、知識不足というより、読み方の雑さから生まれることが少なくありません。
家庭で見るときは、正解か不正解かだけでなく、「この問題は何を聞いているの?」と一度言わせてみると良いでしょう。子どもが問題の意味を自分の言葉で説明できるか。ここがはっきりしないまま解き始めているなら、まず読み方を直す必要があります。
丸つけの後が大事
勉強で差がつくのは、丸つけの後です。
丸がつけば終わり、バツなら答えを写して終わり、という形では、なかなか力はつきません。大事なのは、間違えた理由を短くでも確認することです。
計算ミスなのか。条件の読み落としなのか。知識が抜けていたのか。考え方は合っていたが最後で崩れたのか。ここを分けて見るだけで、次に注意する点が変わります。
特に、同じ種類のミスが続いている場合は要注意です。毎回「うっかり」で済ませていると、入試本番でも同じことが起こります。うっかりではなく、何か原因があると考えて、勉強の仕方を直していく必要があります。
直しを写して終わらせない
直しも同じです。
模範解答を写すだけでは、次に自分で解けるようにはなりません。大事なのは、「どこで考えがずれたのか」を子ども自身が分かることです。
算数なら、どの条件を使えなかったのか。国語なら、本文のどこを根拠にすべきだったのか。理科や社会なら、知識のどの部分を問題に合わせて使うべきだったのか。そこを確認してから直すと、同じ一問でも学びの量が変わります。
親が全部を説明する必要はありません。むしろ、全部を教えてしまうと、子どもは自分で考える前に答えを待つようになります。「どこで間違えたと思う?」「問題文のどの条件を使った?」と聞いて、本人に考えさせることが大事です。
ていねいさは答案に出る
ていねいに勉強しているかどうかは、答案に出ます。
式が途中で飛んでいる。字が乱れている。答えだけを書いて、考え方が残っていない。問題文の条件を一つ落としている。こうしたことは、普段の勉強の仕方とつながっています。
もちろん、入試では速さも必要です。しかし、速く解くことと雑に解くことは違います。普段からていねいに考え、必要なことをきちんと残す習慣がある子は、時間が限られた中でも大きく崩れにくいのです。
鴎友の対策というと、特別な問題を増やすことを考えがちです。しかし、その前に普段の勉強が雑になっていないかを見ることです。宿題を終わらせるだけになっていないか。丸つけの後に考えているか。直しを写すだけで済ませていないか。
ていねいに読む。ていねいに考える。ていねいに直す。その積み重ねが、最後に答案の安定につながります。
鴎友を目指すなら、まず日々の勉強をていねいにすることです。難しいことを増やす前に、今やっている一問をきちんと自分のものにする。その姿勢を続けることが、いちばん確かな対策になります。
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