「知識の使い方」を練習する

鴎友学園の理科では、単純に用語を覚えているだけでは得点しにくい問題が出ます。もちろん基本知識は必要ですが、それをそのまま答えるというより、実験の結果、図や表、グラフを読み取りながら考える力が求められます。

特に大事なのは、問題文の条件をていねいに拾うことです。実験では、何を変えたのか、何を同じにしたのか、結果がどのように変化したのかを整理します。グラフでは、横軸と縦軸が何を表しているのか、どこで変化が大きいのか、どの値を読み取ればよいのかを確認します。

たとえば、植物の遷移の問題では、コケ植物やススキの知識だけでなく、裸地から草原、低木林、森林へと変わる中で、土や光の条件がどう変化するかを考える必要があります。音の問題では、弦の長さ、太さ、張りの強さ、振動数、腹の数といった条件を一つずつ対応させなければなりません。

したがって、鴎友の理科対策では、難しい知識をむやみに増やすよりも、まず標準的な知識を正確に使えるようにすることが大切です。植物、人体、気象、光・音・電気、水溶液、気体、地層などの基本事項を確認した上で、表やグラフを使った問題に多く触れておきましょう。

家庭学習で意識したいのは、解き直しのやり方です。間違えた問題について、答えを覚え直すだけでは不十分です。「どの条件を見落としたのか」「どの図を見ればよかったのか」「どの数値を使うべきだったのか」を確認します。理科の直しは、知識の暗記ではなく、読み取りの修正として行う必要があります。

また、記述問題では長く書こうとしすぎないことも大切です。問われていることに対して、原因と結果を短くつなげる。実験結果からわかることを、余計な説明を加えずに書く。こうした練習を積むと、答案が安定します。

鴎友の理科で点を伸ばすためには、「知っていること」を増やすだけでなく、「その場で考える材料を整理する力」を鍛えることです。問題文に線を引き、条件に印をつけ、図や表の意味を確認してから解く。この基本動作を身につけることが、最も効果的な対策になります。