国語の記述は、たくさん書けばよいというものではありません。特に学校別の準備に入ると、子どもが「何から書くか」を自分で決められるかどうかが大事になります。
鴎友学園を考えている家庭では、記述の添削や過去問の直し方が話題になりやすいでしょう。ただ、ここで気をつけたいのは、学校の正式な採点基準を勝手に想像しないことです。見るべきなのは、まず子どもの答案の作り方です。
時間が限られている入試では、最後まで説明を書いてから結論を考える、というやり方は危険です。途中で時間がなくなると、何を答えたかったのかが答案に残りません。まず短く結論を置く。そのあとで、本文の根拠や理由を添えていく。この順番を持っておく方が、答案は崩れにくくなります。
もちろん、結論だけを書けばよいわけではありません。設問が何を聞いているのかを取り違えたまま結論を書いても、点にはつながりません。だから、書き出す前に「何を答える問題か」を一度止まって確認させる。そして、結論を一文で置いてから、根拠を説明する。この流れを、ふだんから練習しておくことです。
家庭で見るなら、答案を直す前に、最初の一文がはっきりしているかを確認させる。次に、その一文を支える本文の場所が一か所でも見えているかを確認する。それから説明を足す。順番は、結論、根拠、説明です。表現を整えるのは、そのあとでよいのです。
添削で赤を入れすぎると、子どもは直された答案を写すだけになります。それでは次の問題で使えません。むしろ、直す箇所を一つに絞り、「次は最初の一文を先に決める」「そのあと本文の根拠を添える」というように、本人が試験中に思い出せる形にしておく方が使いやすいでしょう。
鴎友学園の入試制度や出題形式の細部は、必ず最新の公式情報で確認してください。ここで扱っているのは、未確認の傾向ではなく、限られた時間の中で記述答案をどう組み立てるかというポイントです。
