学習のポイント」カテゴリーアーカイブ

設問間の条件継承

鴎友学園の国語記述では、一つの設問だけを見て答えを作ると、少しずれることがあります。前の設問で確認したこと、設問に入っている条件、本文のどこを根拠にするか。そこを引き継げるかどうかで、答案のまとまりが変わります。

前の設問を捨てない

記述問題では、設問ごとに聞かれていることが少しずつ変わります。ただ、完全に別々の問題として処理するより、前の問いで見た本文の場所や、確認した人物の気持ち、理由の流れを次の問いで使う場面があります。

だから、まず設問を読むときに、何を聞かれているかを短く押さえる。理由なのか、気持ちなのか、変化なのか。次に、前の設問で使った本文の場所とつながるかを見る。つながるなら、その条件を答案の中で外さないようにします。

結論を先に置く

時間が限られているときは、説明を積み上げてから結論を考えるより、先に短く結論を置く方が安全です。何を答えるのかを最初に決め、そのあと本文の根拠を添える。鴎友の記述では、この順番を持っておくと答案が崩れにくくなります。

例えば、前問で「理由」を考えたあと、次の問いで「そのときの気持ち」を聞かれた場合、理由の流れを無視して気持ちだけを書くと浅くなります。設問の語句に線を引き、前問から引き継ぐ条件を一つだけ余白に残す。長く書く必要はありません。「理由」「変化」「本文の場所」くらいで十分です。

直しでは、模範解答を写す前に、最初の一文が設問に答えているかを確認する。次に、その一文を支える本文の場所が見えているかを確認する。それから説明を足す。順番は、結論、根拠、説明です。

個別の添削や指導が必要な場合は、邦学館 個別ワークスをご利用ください。

記述の書く順を決める

国語の記述は、たくさん書けばよいというものではありません。特に学校別の準備に入ると、子どもが「何から書くか」を自分で決められるかどうかが大事になります。

鴎友学園を考えている家庭では、記述の添削や過去問の直し方が話題になりやすいでしょう。ただ、ここで気をつけたいのは、学校の正式な採点基準を勝手に想像しないことです。見るべきなのは、まず子どもの答案の作り方です。

時間が限られている入試では、最後まで説明を書いてから結論を考える、というやり方は危険です。途中で時間がなくなると、何を答えたかったのかが答案に残りません。まず短く結論を置く。そのあとで、本文の根拠や理由を添えていく。この順番を持っておく方が、答案は崩れにくくなります。

もちろん、結論だけを書けばよいわけではありません。設問が何を聞いているのかを取り違えたまま結論を書いても、点にはつながりません。だから、書き出す前に「何を答える問題か」を一度止まって確認させる。そして、結論を一文で置いてから、根拠を説明する。この流れを、ふだんから練習しておくことです。

家庭で見るなら、答案を直す前に、最初の一文がはっきりしているかを確認させる。次に、その一文を支える本文の場所が一か所でも見えているかを確認する。それから説明を足す。順番は、結論、根拠、説明です。表現を整えるのは、そのあとでよいのです。

添削で赤を入れすぎると、子どもは直された答案を写すだけになります。それでは次の問題で使えません。むしろ、直す箇所を一つに絞り、「次は最初の一文を先に決める」「そのあと本文の根拠を添える」というように、本人が試験中に思い出せる形にしておく方が使いやすいでしょう。

鴎友学園の入試制度や出題形式の細部は、必ず最新の公式情報で確認してください。ここで扱っているのは、未確認の傾向ではなく、限られた時間の中で記述答案をどう組み立てるかというポイントです。

続きを読む

添削に出す前のひと手間

鴎友を目指す家庭では、国語の記述を添削に出す機会も増えていきます。ただ、書いた答案をそのまま出してしまうと、直される点が多くなりすぎて、本人が何を直せばよいのか分からなくなることがあります。

大事なのは、添削に出す前に、受験生本人が一度だけ自分の答案を見直すことです。完璧に直す必要はありません。見るのは三つだけで十分です。

一つ目は、設問に答えているか。理由を聞かれているのに説明だけで終わっていないか、二つ答えるべきところを一つで済ませていないか。ここがずれると、文章が上手でも点にはなりません。

二つ目は、本文のどこを根拠にしたか。鴎友の国語では、思いつきで書くより、本文に戻って考えることが大切です。答案の中の大事な一文が、本文のどの部分から出てきたのかを確認します。

三つ目は、余計なことを書きすぎていないか。塾の練習では長く書くことを求められる場合もありますが、入試では、聞かれたことに過不足なく答えることが必要です。長さよりも、答えの中心が見えているかを見ます。

この三つを確かめてから添削に出すと、返ってきた指摘の意味が分かりやすくなります。添削は、先生に直してもらうためだけのものではありません。自分で一度考えた答案を、もう一段よくするために使うものです。

個別の添削や指導が必要な場合は、邦学館 個別ワークスをご利用ください。

国語記述の時間配分

鴎友で求められる書き方

鴎友の国語は、派手なテクニックより本文をきちんと読み、設問に対して過不足なくまとめる力が問われます。記述が苦手な子は「読めていない」と決めつけるより、書き方がまだ整理されていない可能性をまず考えてください。

試験中に子どもが使える習慣

問題を開いたらまず「何を書けば満足できるか」を自分で短く決める。設問ごとに止めどきを決めると時間切れが減ります。短い答えは下書き1分以内、清書1分。説明が要るものは下書きで「根拠の行を書き出す」ことに2〜4分割り当てる。迷ったら本文の根拠箇所だけ先にメモする。見直しは設問ごとに結論が本文のどこを根拠にしているかが合っているかを30秒で確認する習慣を持つと効率的です。

塾の組分けと学校別視点のズレ

塾の組分けは偏差値や一般傾向で進むため、鴎友向けの「簡潔に根拠を示す」練習が後回しになることがあります。過去問をただ量をこなすより、早い段階で鴎友で必要な答案の止めどきと見直しの型を身につけることが優先です。

結論ははっきり。本文のどの一文を根拠にしたかを書ければ、字数と時間は後からついてきます。

個別の添削や指導が必要な場合は、邦学館 個別ワークスをご利用ください。