速さの問題

AさんとBさんは,山を越えてとなり町まで歩きます。AさんはX町を出発し頂上で30 分の休けいをとってY町へ,BさんはAさんが出発した1 時間後にY 町を出発し,頂上で30 分の休けいをとってX町へ行き,BさんはAさんがY町へ着く前にX町に着きました。
AさんとBさんは,上り道でも下り道でもそれぞれ一定の速さで歩き,上り道では下り道の3/4倍の速さで歩きます。下のグラフは,Aさんが出発してからの時間とAさんとBさんの間の道のりを表しています。このとき,次の問いに答えなさい。

(1) グラフのアにあてはまる数を答えなさい。
(2) AさんとBさんの上り道を歩く速さの比を,最も簡単な整数の比で答えなさい。
(3) AさんとBさんがすれ違った場所をZ地点とするとき,X町からZ地点とY町からZ地点の道のりの比を,最も簡単な整数の比で答えなさい。なお,この問題は解答までの考え方を表す式や文章・図を書きなさい。

【解説と解答】

(1)グラフの最初の点は60分です、グラフが時間の軸に平行になっていないとこから、二人が同時に動いていないところはありません。したがって次の点はどちらかが頂上に到着した点なので、100分となり、130分で出発し、その後アの時間にどちらかが頂上について190分後に出発したことになりますから、アは160分です。
(答え)160
(2)190分でBさんが出発し、235分で到着すると45分ですから、Bさんは同じ距離を上るのに60分かかることになります。130の前の点はAさんが頂上に到着し、130分はAさんが頂上を出発した時間になるので、Aさんが頂上に到着した時間は100分。
したがって速さの比はA:B=3:5です。
(答え)3:5
(3)Aさんの上りの分速を【3】とすると、下りは【4】ですから、
Xから頂上までは【3】×100=【300】です。
一方Aさんが頂上を出発するとき、Bさんは70分歩いているので、【5】×70=【350】のところにいます。Bさんがのぼるのにかかった時間は160-60=100分ですから、Y町から頂上までは【500】あります。したがってAさんが頂上を出発したとき、二人の距離は【500】-【350】=【150】で、1分間に【4】+【5】=【9】縮まるから、二人がすれ違った場所は【150】÷【9】=50/3分 だから頂上から
【4】×50/3=【200/3】下になるので、Yからは【500】-【200/3】=【1300/3】がZ
Xからは【300】+【200/3】=【1100/3】だからXZ:ZY=11:13
(答え)11:13

洗足学園 第2回入試結果

【募集定員】100名
【応募者数】707名
【受験者数】556名
【合格者数】179名
【実質倍率】3.1倍
【合格最低点】214/350

各科目平均点
国語 64.9 算数48.3 社会 50.7 理科36.0

第2回は算数と理科が難しかったということで、合格点は6割強にとどまりました。
第1回に引き続き、2教科の採点がなく、全員が4教科ということでしたが、レベルの高い入試になったと推察されます。

規則性の問題

次のように、白と黒のカードを並べていきます。

20番目のときの、白と黒の枚数の差は何枚ですか。

【解説と解答】
外側に増える1周はn番目のとき、n×2+(n-1)×2-1=4×n-3
となります。
黒は奇数番目に増え、白は偶数番目に増えます。

番号 1 2 3 4 5 6 7 8
黒 1 1 10 10 27 27 52 52
白 0 5 5 18 18 39 39 68
差 1 4 5 8 9 12 13 16

となり偶数番目は4、8、12、16と等差数列になるので、20番目は
4+4×9=40

(答え)40枚

洗足学園 第1回入試結果

【募集定員】 80名
【応募者数】 279名
【受験者数】 265名
【合格者数】 83名
【実質倍率】 3.2倍
【合格最低点】 188/350
【平均点】国語44.5 算数50.9 理科33.0 社会42.7

昨年の第1回は2教科、4教科に分かれていましたが、今年から全員が4教科受験になり、昨年の4教科合格点214点に比べて合格点は下がりましたが、全員が4教科での考査を受けているので、それなりに問題も難しくなっている感があるかもしれません。

第1回の募集定員が80名に対して83名しかとらなかったのもなかなか厳しい試験になったと思われます。

洗足学園 第1回 出願数

本年から4教科だけになった洗足学園の第1回の出願数がまとまりました。

第1回  266名  定員80名 競争率 3.3倍

昨年まではまず全員が2教科で合否を判定されたので、割と2教科勝負をもくろんでいた受験生も多かったのでしょう。実際に2教科受験は21名でしたが、4教科の受験生も299名いて、320名の受験ボリュームでしたから、4倍にせまる倍率だったわけで、そこからすれば、やや緩和、ということになりそうです。

ただ近年洗足の難しさが割と知れ渡るようになって、熱望組も増えたことから、やはり僅差の勝負ということになるでしょう。

平面図形の問題

2022年 第2回の出題です。

下の図のように、1辺の長さが10cmの正八角形の各頂点を中心に、半径10cmの円を8個書きました。このとき、図の斜線部分の面積と色のついた部分の面積の差は何cm2ですか。

【解説と解答】

図のように、赤と青の正三角形は同じなので、その差は外側が
105×8=840°
内側が
15×8=120°
で720°分の差があります。
したがって面積の差は10×10×3.14×720/360=628

(答え)628cm2

洗足進学館 6年生直前特訓コースのご案内

洗足学園進学館では、12月に帰国して受験する生徒や1月自宅で学習準備をする生徒に向けた特別コースの受講生を若干名募集します。
このコースでは、志望する各校の入試問題について専任の講師がオンラインで指導するコースです。
洗足学園進学館 6年生直前特訓コース概要
【期日】 
平成22年12月1日から12月23日
平成23年1月9日から1月27日 の平日期間

【授業時間】平日(月曜日から金曜日)
午前10時00分~午前11時20分 午前11時30分~午後12時50分
午後1時50分~午後3時10分  午後3時20分~午後4時40分
午後4時50分~午後6時10分  午後6時20分~午後7時40分
午後7時50分~午後9時10分

【費用】
システム使用料 52800円(消費税込・会員生無料)
授業費用 1コマ80分3520円(先生1人に対して生徒2人の授業となりますが、生徒が1人の場合でも授業費用に変更はありません。なお会員生は通常の費用と同じになります。)

【お問い合わせ】
洗足学園進学館お問い合わせフォーム(https://freedomsg.net/senzoku/toiawase
よりお問い合わせください。

【お申込み】
以下のフォームより必要事項を記入の上、info@freedomsg.netのメールアドレスまでご送信ください。折り返し、確認とお見積もりをお送りします。お見積もり後ご入金の確認をもってお申込みが確定します。

【受付開始】
平成22年11月18日(金曜日)午前10時~

【お申込み用紙】
以下のリンクからダウンロードしてください。
2023senzoku_chokuzen

算数 文章題

2022年 第2回の出題です。

体育館で学年集会を行うことになりました。9人がけの長いすを使って、全員が前から順に着席していきます。ただし人と人の間隔を1メートル以上空ける必要があるため、9人がけの長いすには1つおきにしか座れません。図1のように5人ずつ座ると長いすの数が少なくてすみますが、図2のように前から5人、4人、5人、…と交互に座ると長いすと長いすの間隔をせまくできます。このとき、次の問いに答えなさい。

(1)学年の生徒数が240人のとき、図2のように座ると、図1のときに比べて長いすは何脚多く必要ですか。
(2)学年の生徒数が(   )人のとき、図1のときと図2のときの長いすの数の差が3脚で、どちらも最後列の長いすに座る人数が4人でした。(   )に入る数として考えられるものをすべて答えなさい。
(3)図1のときと図2のときの長いすの数の差が4脚のとき、考えられる生徒数として最も少ないのは何人ですか。

【解説と解答】
(1)240人の場合、図1のようにすわると長椅子は240÷5=48脚いります。
一方図2の場合は240÷9=26.…6ですから、2×26+2=54脚いります。
54-48=6脚
(答え)6脚
(2)図1のときの長椅子の数を【1】とすると、
生徒の数は5×【1】-1=【5】-1となります。
図2の場合、最後の長椅子が4人ですが、それが(ア)5人がけの場合と(イ)4人がけの場合で違います。
(ア)人数は(【1】+2)÷2×9+4=【4.5】+13
(イ)人数は(【1】+3)÷2×9=【4.5】+13.5
(ア)の時【5】-1=【4.5】+13から【0.5】=14 【1】=28となるので、
人数は28×5―1=139人
(イ)のときは【4.5】+13.5=【5】-1 【0.5】=14.5から【1】=29となるので、29×5-1=144人
(答え)139人、144人
(3)図2の座り方で、図1の座り方との差が一番小さくなることを考えます。
図1の座り方ですべての椅子が5人がけになったとき、図2の座り方ではそれより4つ椅子が多いので、
(ウ)図1の座り方が奇数の場合
残りの4つの椅子は4+5+4+1=14人が最小になります。
(エ)図1の座り方が偶数の場合
残りの4つの椅子は5+4+5+1=15人が最小になります。
(ウ)2つの椅子で1人の差ができるので、14人の差ができるのは
図1の座り方で2×14+1=29脚 このとき図1の座り方では145人、図2の座り方でも(29+1)÷2×9+5+4+1=135+10=145人になります。
(エ)15人の差ができるので、図1の座り方でいすの数は15×2=30脚になるので、
図1の座り方で5×30=150人 図2の座り方で9×30÷2+15=150人
したがって一番少ない人数は145人
(答え)145人

範囲に関する問題

2022年第1回の出題です。

ある品物を500個作る仕事を、AとBの2人が毎日行うと56日目に終了します。同じ仕事をAとCの2人が毎日行うと46日目に終了し、BとCの2人が毎日行うと42日目に終了します。A、B、Cはそれぞれ1日に何個の品物を作りますか。ただし、A、B、Cが1日に作る品物の個数はそれぞれ一定で、整数であるとします。なお、この問題は解答までの考え方を表す式や文章・図などを書きなさい。

【解説と解答】
A×56+B×56>500からA+B≧9 A+B=10とすると50日で作り終えるので、
A+B=9
A×46+C×46>500からA+C≧11 A+C=12とすると、42日で作り終えるので
A+C=11
B×42+C×42>500からB+C≧12 B+C=13とすると、39日で作り終えるので
B+C=12
A+B+C=(9+11+12)÷2=16
C=7、B=5、A=4

(答え)A4 B5 C7