鷗友の園芸は一人一つの畑から

学校の時間割を確認していて、「園芸」という名前に手が止まることがあります。鷗友学園には校内に園芸実習園があり、中学1年では週2時間、高校1年では週1時間、園芸が必修になっています。

これは、花や野菜の育て方だけを覚える授業ではありません。鷗友では創立当初から、植物を育てる園芸、植物の構造を学ぶ理科、植物を食する家庭科を結ぶ「合科」という考えがありました。今の授業にも、その考えが受け継がれています。

園芸実習園では、一人ずつに小さな畑が与えられます。そこで野菜や花を育て、土に親しみ、生命が日々成長する様子を経験します。教室で説明を聞くだけで終わらない授業です。

中学1年の園芸では、授業で作った押し花をテキストの表紙に貼ります。学年末には、自分だけの表紙を持つテキストが出来上がります。畑で育てる時間だけではなく、手元に残る形まで授業に含まれているのです。

一つの授業だけで鷗友の教育をすべて説明することはできません。ただ、受験科目だけでなく、土や植物に触れる必修授業を中学と高校に置いている。そこには、知識を教科ごとに分けたままにせず、経験と結びつける鷗友の考えがよく表れています。

鷗友学園公式「授業」